レカネマブ(レケンビ)フォローアップ施設になりました
当院は「レカネマブ(レケンビ)フォローアップ施設」として、レカネマブ(商品名:レケンビ)の投与開始から半年以上経過した患者様への継続投与が可能となりました。
💡 注意事項
- 当院では初回投与は行えません。
レカネマブの初回投与を希望される方は、初回投与が可能な施設(系列病院:えびな脳神経クリニックなど)をご紹介することができます。 - レカネマブは 「アルツハイマー病による軽度認知障害(MCI)」または「アルツハイマー病による軽度の認知症」 の方が対象となります。
- 投与前には、アミロイドPET検査 または 髄液検査をおこなう必要があります。
レカネマブ(レケンビ)とは?
レカネマブは、エーザイ株式会社と米国バイオジェン・インクが共同開発したアルツハイマー病治療薬で、2023年12月20日に日本で保険承認されました。
アルツハイマー病は、脳内にアミロイドβ というタンパク質が蓄積し、記憶障害や認知機能の低下を引き起こす病気です。
レカネマブはアミロイドβを除去することで、認知症の進行を遅らせることが期待される新しい治療薬です。
レカネマブ(レケンビ)投与までの流れ
🩺 初回投与前の検査
- 問診・診察を受ける
- 神経心理検査や頭部MRI検査などを実施し、治療対象であるか、安全に治療を受けることができるかを精査
- アミロイドPET検査 または 髄液検査 を実施(アミロイドβの蓄積を確認)
- アルツハイマー病による軽度認知障害(MCI)または軽度アルツハイマー型認知症と診断された場合、初回投与が可能な施設で治療を開始
💉 レカネマブの投与スケジュール
- 2週間に1回、約1時間の点滴治療を18か月間継続
- 初回投与から6か月(14回投与) 経過した後、当院での継続投与が可能
※脳への負担が強い場合には一時的な治療休止や中断の判断がなされる場合がございます。
レカネマブ(レケンビ)投与開始後の注意事項
考えられる副作用として脳のむくみや出血などが起こる可能性あります。
そのため、投与開始後、以下のタイミングで初回投与施設での頭部MRI検査の実施が必要です。
- 5回目の投与前(投与開始後2か月までを目安)
- 7回目の投与前(投与開始後3か月目までを目安)
- 14回目の投与前(投与開始後6か月目までを目安)
- 26回目の投与前(投与開始後12か月目までを目安)
また、26回目の投与前については頭部MRI検査に加え、認知検査を初回投与施設で実施します。
当院では、フォローアップ施設として、レカネマブの継続投与を希望される方に対応しております。