開院2周年にあたっての院長ご挨拶
当院受診いただきました患者さんやご家族の皆様、そして、当院の診療にご尽力お力添えいただいております医療関係者の皆様、まずはこの場をお借りして感謝申し上げます。
お陰様で当院は2026/10/1に開院2周年を迎えることとなりました。
当院は2024年10月に開院した、脳神経疾患に特化したクリニックです。
私は、このクリニックを単なる「脳神経疾患を診る場所」としてではなく、一人の患者さんを人生の中で継続して支え続ける場所にしたいという想いで開院しました。
当院では、脳神経疾患に特化した外来診療と訪問診療を両輪として行っています。
そして、私が最も大切にしているのは、一人の主治医が、一人の患者さんを外来から訪問診療まで継続して「みる」という診療スタイルです。
診療する場所が病院から地域へ、外来から在宅へと変わっても、「人をみる」という姿勢は変わりません。
基幹病院と地域医療をシームレス(途切れることなく)につなぎ、急性期から慢性期、そして終末期まで、一人の患者さんとご家族に寄り添い続けること。
それが、私が目指す脳神経疾患のトータルケアです。
開院2周年にあたり、本日は、人を「みる」ということについて、お話させていただければと思います。
「みる」ということ。
私は、あえて「みる(ひらがな表記)」という言葉を大切にしています。
この「みる」という言葉は、今から約10年前、私が東海大学医学部脳神経外科で医局長を務めていた頃に生まれました。
研修医へ向けた脳神経外科リクルートメッセージとして、一枚のポスターを作る機会がありました。
私は、そこに技術や知識ではなく、自分が最も大切にしている医療への想いを書きました。
「人を 見る 診る 看る 観る 視る」
たったそれだけの言葉を一枚の白紙に書いて院内に掲示しました。
あれから約10年。
勤務する場所や立場は変わりましたが、この言葉だけは私の医療の原点として変わることはありませんでした。
私は、あえて「みる」というひらがなを使います。
それは、一つの意味だけでは表せない医療があると考えているからです。
患者さんやご家族の想い、日々の暮らしや人生を見る。
医学的な知識と経験をもって病気を診る。
急性期から慢性期、そして終末期まで寄り添い続けることを看る。
その人らしい生き方や、ご家族、地域とのつながりを観る。
そして、一人の患者さんだけではなく、地域医療の未来を視る。
私が目指すトータルケアには、この五つの「みる」という想いが込められています。
だから私は、病気を診るだけではなく、「人をみる」医療を何よりも大切にしています。
この「人をみる」ことが、「どう治すか」だけではなく、「どう生きたいか」をともに考えることにつながり、当院の診療ポリシーでもある、「生きることの肯定」そして、「地域への奉仕」につながっていくわけです。
私たちは、患者さんの「どう治すか」だけではなく、「どう生きたいか」を供に考え、その生き方を支える医療を実践したいと考えています。
病気だけを診るのではなく、その人が歩んできた人生に耳を傾け、その人らしく生きる時間を支えること。
そのために、私は、一人の主治医として基幹病院から地域医療まで、外来から訪問診療まで、継続して「みる」ことにこだわっています。
そして、その想いを地域全体へ広げていくこと。
それが、私たちにとっての「地域への奉仕」です。
こういった私たちの取り組みが、人を育て、やがて地域医療を育てることにつながります。
人をみる。
地域をみる。人を育てる。未来へつなぐ。
人を育てることは、地域医療を育てること。
そして、人をみる文化を遺す。
トータルケアガーデン湘南海老名クリニックは10月1日から3周年目を迎えます。
引き続き、お力添えのほどよろしくお願い致します。
