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産業医講習会に参加して参りました!

[2025.02.10]

今回は東京の田町で産業医資格更新のための講習会に行って参りました。

今回のテーマは「腰痛予防」

 

みなさんは、腰痛は脳神経疾患と関係ないのではないのでは?とお思いになるかもしれませんが、実はとても関連が深いんです。

キーワードは「姿勢」

私は頭痛専門医ですので、緊張型頭痛(俗にいう「肩こり頭痛」)の患者さんをよく診ております。

 

緊張型頭痛は、文献にもよりますが、頭痛患者さん全体の60-80%が緊張型頭痛で、片頭痛患者さんの40-80%に緊張型頭痛が合併していると言われております。

いわゆる、肩こりがひどい方は、肩甲骨周りの筋肉が硬直しており、猫背や内肩(胸が開いていない状態)で固まっていることが多く、一言でいえば姿勢が悪いということになるわけです。

姿勢が悪い状態で、筋肉が凝り固まり、肩甲骨の可動が悪くなり、首肩のコリから頭痛につながってくる。

ですので、予防と治療に、ストレッチや姿勢の修正ってとても大事なんです。

私の頭痛外来でもよく、「頭痛体操」として、レクチャーさせていただいております。

 

姿勢が悪くなると、腰痛や頭痛の発症と悪化にもつながり、職場での生産性も落ちるわけです。

産業医としての観点としては、職場環境(机の高さや、重いものを持つ際の姿勢、腰痛予防目的での職場での集団ストレッチの導入)などがとてもポイントとなるため、職場環境改善のため、企業に助言を行ったりします。

そこで、ここ最近、頭痛や腰痛などの痛みの評価の中で注目をされているのが、「プレゼンティズム(出勤しているがいつも通りにの仕事ができない状況)」と「アブセンティズム(仕事をお休みしている状況)」という考え方です。

この日数が月にどれだけあるかというのが、一つの症状の重篤さの指標にもなっております。

 

右:松平浩先生のご厚意で掲載了承

今回の産業医講習会では、職場環境における腰痛発症予防の観点から、腰痛予防治療の第一人者である松平浩先生の講義を、午前と午後で計6時間受講して参りました。

産業医活動としてはもちろんですが、頭痛治療においても非常に有益な知識や、ストレッチ方法を直々にご指導いただきましたので、今後の診療に役立てながら、頭痛予防と啓蒙活動にも尽力して参りたいと思っております。

先日の血圧管理のブログでも書かせていただきましたが、「予防が体にもお財布にもいちばんやさしい」のは間違いないです!

 

松平 浩 先生については、ネットで調べるとたくさん出てきますが、研究学術活動はもちろんですが、テレビや書籍、雑誌でも本当にたくさんお見受けする御高名な先生です。

「美ポジ」や「これだけ体操」などは有名ですので、是非一見の価値ありです。

 

少し早いですが、2月の現時点ではここだけの情報となりますが、2025/5/31土曜日13:00-13:45にびなウェルレクチャークラスで脳神経のお庭vol.1「頭痛治療のススメ(仮)」として、この頭痛は受診するべきか!?、頭痛体操レクチャーと合わせて市民向け講演会を行う予定でおります。

お申し込みの時期がまいりましたら、改めてお知らせいたします。

皆様のご参加お待ちしております。

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