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頭痛

このページを書いた人:院長 西山 淳

  • 日本脳神経外科学会認定 脳神経外科専門医・指導医
  • 日本脳卒中学会認定 脳卒中専門医・指導医
  • 日本がん治療認定機構認定 がん治療認定医
  • 日本認知症学会認定 認知症専門医・指導医
  • 日本神経内視鏡学会認定 技術認定医
  • 日本脳神経外傷学会認定医 神経外傷専門医・指導医・評議員
  • 日本頭痛学会認定 頭痛専門医・指導医・代議員
  • 日本医師会認定 産業医

 

【海老名・座間・綾瀬・厚木エリアで頭痛にお悩みの方へ】

当院は海老名市河原口にある地域密着型クリニックです。

身近な医療相談窓口として、脳神経外科・脳神経内科の専門医が、頭痛に関する幅広い症状を診療しています。

お電話で症状についてご相談いただいてからご受診も可能ですので、ご遠慮なくご連絡ください。

 

このページでは、頭痛にお悩みの方に向けて、以下の内容で詳しく解説しています。

危険な症状チェックリスト

頭痛は「放置していても大丈夫」という誤解が多い症状ですが、自己判断で対応を遅らせると、生命に関わる病気を見逃す可能性があります。

次のような症状がある場合は、早急に医療機関を受診してください。

  • 突然の激しい頭痛がある。
  • 頭痛に加え、手足のしびれや意識の混濁がある。
  • 怪我の後に続く頭痛がある。
  • 頭痛が発熱や首の硬直を伴う。
  • 市販薬で改善しない頭痛が1週間以上続く。
  • 視覚や聴覚の異常、吐き気を伴う頭痛がある。
  • 頭痛とともに物忘れや行動の変化がある。

これらの症状は重大な病気の可能性を示唆するサインです。

 

◇ すぐに受診したい方へ

当院では、脳卒中・頭痛・認知症などに精通した脳神経外科・脳神経内科専門医が診察を行っております。

月曜午後・火曜午前・水曜午前・金曜午前・土曜日終日に、専門医の診察をお受けいただけます。

 

頭痛の種類

頭痛が起きたときに最も重要なことは、次性頭痛(怖くない頭痛)と二次性頭痛(怖い頭痛)を見分けることです。

放置せず、専門医を受診して命に関わる頭痛ではないかを診断してもらいましょう。

一次性頭痛(原因疾患のない頭痛)

一次性頭痛とは、頭痛そのものが主な症状であり、脳卒中や脳腫瘍や外傷など検査をして目で見てわかるような頭痛をもたらす原因疾患がない頭痛を指します。

主に以下の3種類があります。

片頭痛

頭の片側または両側にズキズキとした痛みがあり、吐き気や光・音への敏感さを伴うことがあります。

女性に多く、ホルモンの変動が関与することが知られています。

天候やストレス環境の変化がきっかけで頭痛発作が出ることもあります。

体動で増悪するため、横になりたくなる頭痛です。

片頭痛についてはこちらから

緊張型頭痛

頭全体を締め付けられるような鈍い痛みが特徴です。

ストレスや長時間のデスクワーク、筋肉の緊張が原因となることが多いです。

体動で増悪しない頭痛です。

群発頭痛

目の奥に非常に激しい痛みが現れる頭痛で、片側のみ症状が出るのが特徴です。

涙や鼻水、発汗などの自律神経症状を伴い、夜間に発作的に起こることが多いです。

痛くてじっとしていられない頭痛です。

 

二次性頭痛(他の疾患が原因の頭痛)

二次性頭痛とは、脳や頸部および体の異常が原因となり、頭痛として現れる症状のことです。

一次性頭痛とは異なり、頭痛自体は他の疾患や外傷の結果として起こります。

そのため、単なる痛み止めや休息では解決せず、根本的な原因を特定し治療する必要があります。

病名 主な症状 放置のリスク
くも膜下出血 突然の激しい頭痛・意識障害 再出血や脳損傷による命の危険
脳出血・脳梗塞(脳卒中) 頭痛・意識障害・手足の麻痺・呂律障害 後遺症や命に関わる恐れ
髄膜炎 発熱・頭痛・首のこわばり・意識障害 後遺症・重症化で命の危険も
慢性硬膜下血腫 頭痛・ふらつき・物忘れ・意識障害 ゆっくり進行し気づかぬうちに悪化
脳腫瘍 朝の頭痛・吐き気・視覚異常・けいれん 脳機能低下や生活障害につながる
高血圧性脳症 激しい頭痛・めまい・吐き気・視覚障害 脳卒中・脳出血を引き起こす可能性

 

それぞれの病気について詳しく見る
くも膜下出血
症状

突然の激しい頭痛(バットで殴られたような、雷で撃たれたような痛みと表現されることが多い)、吐き気、嘔吐、意識障害を呈します。

原因

脳の動脈瘤が破裂し、くも膜下(脳の表面でくも膜の下の脳表)に出血が起こります。

放置の危険性

治療が遅れると、破裂動脈瘤の再破裂や頭蓋内圧亢進により脳に不可逆的な損傷を与える可能性が高く、最悪の場合、死に至ります。

激しい頭痛を感じた場合はすぐに救急車を呼び、専門医の診察を受けてください。

脳出血・脳梗塞(脳卒中)
症状

頭痛、意識の混濁、片側の手足の麻痺、呂律が回らない、視覚異常。

原因

脳内での出血や血流の遮断が原因で、脳細胞が損傷を受けます。

放置の危険性

治療が遅れると、脳のダメージが拡大し、麻痺や言語障害などの後遺症が残る可能性が高くなります。

特に「顔がゆがむ」「片側の手足が動かない」「ろれつが回らない」といった症状を伴う場合は即受診が必要です。

髄膜炎(ずいまくえん)
症状

発熱、頭痛、首の硬直、吐き気、意識障害を伴います。

原因

細菌やウイルスが原因で、脳や脊髄を覆う膜(髄膜)に炎症が生じます。

放置の危険性

重症化すると脳に後遺症が残るだけでなく、生命に関わる場合があります。

頭痛が発熱や首の硬直を伴う場合はすぐに医療機関を受診してください。

慢性硬膜下血腫
症状

頭痛、物忘れ、会話の反応速度の低下、下肢の軽度の麻痺に伴うふらつき、意識障害。

頭部を打った数週間後から症状が現れることがあります。

原因

頭部打撲後、硬膜と脳の間に血液がたまり、脳を圧迫します。

放置の危険性

放置すると脳が徐々に圧迫され、深刻な状態に至る可能性があります。

特に高齢者では軽い頭部打撲が原因になることが多く、自覚症状が遅れて現れるため、気づかないうちに進行していることがあります。

放置すれば命に関わる可能性もあるため、症状が軽微であっても早めに医療機関でCTやMRI検査を受けることが重要です。

脳腫瘍
症状

朝に強い頭痛、吐き気、視覚異常、けいれん。

原因

腫瘍が脳を圧迫することで、頭痛や神経症状が現れる。

放置の危険性

腫瘍の進行に伴い、脳機能が低下し、生活に支障をきたします。

症状に気づいた段階で早めに検査を受けることで、手術や放射線治療など適切な対策が取れます。

高血圧性脳症
症状

激しい頭痛、めまい、耳鳴り、視覚障害、吐き気、ふらつきが生じることがあります。

原因

極端な血圧上昇によって脳がむくみ、頭痛や神経症状が発生します。

放置の危険性

放置すると脳出血や脳卒中を引き起こす可能性があります。

血圧を適切に管理し、症状が出たら早急に治療を受けることが必要です。

 

◇ 受診に悩む方へ

「頭痛はよくあることだし、病院に行くほどじゃないかも…」と思っている方も、どうぞ一度ご相談ください。

頭痛の中には、脳の病気が原因で起こるものもあり、注意が必要なケースがあります。

いつもと違う痛み方、頻度や強さの変化、吐き気やしびれを伴う場合は特に早めの受診がおすすめです。

当院では、“ただの頭痛”では済ませず、原因を見極める丁寧な診察を行っています。

少しでも気になることがあれば、まずは電話でご相談ください。

 

診断と治療

診断方法

  • 問診:症状の詳細や生活習慣を確認します。
  • 神経学的検査:神経の異常をチェックします。
  • 画像検査:CTやMRIを用いて脳の状態を詳細に確認します。

治療方法

  • 一次性頭痛:鎮痛薬や予防薬、ストレス管理など。
  • 二次性頭痛:根本的な原因の治療(手術や感染症治療など)。

 

頭痛予防と生活習慣

日常生活での適切なケアが頭痛予防に役立ちます。

  • 十分な睡眠:睡眠不足は頭痛の引き金となります。
  • ストレスの管理:リラクゼーションや運動を取り入れましょう。
  • 姿勢を正す:長時間のデスクワークやスマホ使用に注意します。
  • 水分補給:脱水症状を防ぐために適切な水分を摂取します。

 

子供と高齢者の頭痛

子供の頭痛

子供は頭痛の原因を言葉で伝えられないことが多いため、周囲の観察が重要です。

多く見られる症状

片頭痛:遺伝的な要因がかかわることもあり、幼少期~10代にも発症します。

感染症による頭痛:発熱や体調不良、場合によってはてんかん発作(けいれんや意識障害など)を伴います。

高齢者の頭痛

高齢者は慢性硬膜下血腫や高血圧性頭痛が多く見られます。

注意点
  • 軽い頭痛でも放置しない。
  • 頭痛とともに麻痺や認知症のような症状が現れた場合は早期受診を。

画像引用元

日経メディカル電子版:2018.11.2 『主訴<頭痛>で決して見逃してはいけない疾患』より

 

診療の流れ

予約(WEBまたはお電話)

予約なしの当日受診も可能ですが、混雑状況によってはお待ちいただく場合がございます。

診察へのスムーズなご案内のため、事前予約をお勧めしております。

 

受付・問診票の記入

→ 診療へのスムーズなご案内のため、事前問診にご協力ください。

WEB問診はこちらから

→ WEB問診が難しい場合は紙問診のご用意もございますので、ご安心ください。

ご自宅で印刷して記載されたい場合は以下をご利用ください。

紙問診のダウンロードはこちらから

 

問診

事前問診の内容も踏まえ、頭痛の性質(痛みの場所・持続時間・頻度・きっかけ・体勢や動作との関連など)、既往歴、服用中の薬、日常生活への影響などを詳しくお伺いします。

 

身体診察・神経学的検査

顔や手足の感覚、筋力、視野や眼の動き、言語機能、バランス感覚などを確認し、神経症状の有無を評価します。

 

必要に応じた検査

  • CT検査(約5~10分):出血や腫瘍、骨の異常の有無を確認。

  • MRI検査(約20~30分):腫瘍・血管病変・神経の詳細を確認。
    ※ MRIは系列のえびな脳神経クリニックで撮影、当院で結果説明(画診共同)を行います。

  • 血液検査:炎症反応、感染症、高血圧や糖尿病などの背景疾患をチェック。

  • 心電図・レントゲン:必要に応じて、循環器疾患との関連も確認します。

CT検査について

※MRI検査が必要な場合は、系列の「えびな脳神経クリニック(海老名駅徒歩1分)」での撮影が可能です。

 

診断と治療

検査結果をもとに、一次性頭痛・二次性頭痛を判別します。

  • 一次性頭痛:鎮痛薬や予防薬の内服、生活習慣の見直し、ストレスケアなど。

  • 二次性頭痛:原因疾患に応じて、内服治療や専門医療機関・大学病院へのご紹介など。

脳の病気が否定された場合も、安心して日常を送っていただけるよう丁寧にご説明いたします。

 

会計・次回予約などのご案内

現金もしくはクレジットカード(ご一括のみ)をご使用いただけます。

 

費用の目安(自己負担1〜3割)

内容 1割負担 2割負担 3割負担
初診(診察のみ) 350円 700円 1,000円
初診+CT検査 2,000円 3,600円 5,300円
初診+血液検査(検査項目による) 500〜850円 1,000〜1,700円 1,500〜2,500円
初診+CT検査+血液検査 3,000円 4,600円 7,000円

※費用は検査内容により前後します。

不安な方はお気軽にご相談ください。

 

その他ご案内

  • お支払いは現金またはクレジットカード(ご一括)がご利用いただけます。

  • 初診の診察時間は、問診・診察・必要に応じた検査(CTなど)を含めて30〜60分程度が目安です。

  • えびな脳神経クリニックにてMRI検査を行う場合、撮影のみ(会計は当院にて結果説明時に精算)となるため、お待ち時間も比較的少なくご案内できますのでご安心ください。
    当院での結果説明時の費用は診察料含めおおよそ2,000~6,300円程度(自己負担割合:1~3割)です。

 

当院の外来診療について

頭痛は日常的な症状である一方で、重大な病気のサインである可能性もあります。

特に危険な症状が見られる場合は、早急に専門医を受診することが重要です。

当院は大学病院に勤務している医師も多数在籍しており、脳神経外科・脳神経内科の専門医が診察しています。

海老名・座間・綾瀬・厚木周辺など、当院近隣の場合はお気軽にご相談ください。

月曜午後・水金午前・土曜日終日は、日本頭痛学会認定の頭痛専門医が外来診療を担当しております。

 

※外来休診日:木日祝
※最終受付時間について
 –初診:診察終了1時間前まで
 –再診:診察終了30分前まで
 

 

 

あわせてチェック!

当院を初めて受診される方へ

▶︎ 外来診療に関するよくある質問

アクセス

▶︎ 症状別・疾患別の解説

 

よくあるご質問(FAQ)

Q1. 病院に行くほどの頭痛かどうか、自分で判断する基準はありますか?

A. 「突然の激しい頭痛」「いつもと違う頭痛」「吐き気やしびれを伴う」などの場合は、早急な受診が必要です。

自己判断せず、念のためご相談ください。

Q2. 片頭痛と危険な頭痛の違いはありますか?

A. 片頭痛はズキズキとした痛みが特徴で、光や音に敏感になることがあります。

一方、突然の激しい頭痛や神経症状を伴う場合は、脳出血などの可能性があるため早めの検査が重要です。

Q3. 頭痛があるとき、CTやMRIの検査は必要ですか?

A. 一次性頭痛(片頭痛・緊張型頭痛など)の場合、必ずしも必要ではありませんが、二次性頭痛が疑われる場合はCTやMRIで原因を特定することが重要です。

当院では、医師が必要と判断した場合にのみ、これらの検査を実施しております。

CT検査に関しては当院にて当日中に可能であり、MRI検査が必要な場合には、系列のえびな脳神経クリニックへのご案内を行っています。

その場合は検査当日は撮影のみ(会計は当院にて結果説明時に精算)となるため、お待ち時間も少なくご案内できますのでご安心ください。

Q4. 薬を飲んでも効かない頭痛はどうすればいいですか?

A. 薬が効かない場合、そもそも原因が一次性頭痛ではない可能性があります。

市販薬を繰り返し服用しても改善しない場合は、一度医師の診察を受けることをおすすめします。

Q5. 子どもや高齢者の頭痛も診てもらえますか?

A. はい。お子さまの頭痛からご高齢の方の慢性硬膜下血腫まで、年齢を問わず対応可能です。

症状や様子に変化があれば、早めの受診をご検討ください。

Q6. 何曜日・何時に診察を受けられますか?

A. 頭痛の診察は、月曜午後・水曜午前・金曜午前・土曜日終日に、日本頭痛学会認定の頭痛専門医が対応しています。

WEB予約は24時間受付中です。

検査のご希望がある場合は早めの時間帯がおすすめです。

Q7. CT検査の費用はどのくらいかかりますか?

A. 健康保険を利用した場合の自己負担額は、以下が目安です(検査のみの費用):

負担割合 検査費用(目安)
1割負担 約1,700円
2割負担 約3,500円
3割負担 約5,200円

※初診料や処方、その他検査が加わる場合は、全体で6,000円〜10,000円前後になることがあります。

不安な方は事前にお問い合わせください。

Q8. MRI検査の費用はどれくらいですか?

A. 当院では、系列のえびな脳神経クリニック(海老名駅徒歩1分)でMRIを撮影し、当院で検査結果をご説明(画診共同)する体制をとっています。

健康保険適用時の自己負担額(撮影+画像診断説明)の目安は以下の通りです:

保険負担割合 自己負担額(目安)
1割負担      2,090円
2割負担      4,180円
3割負担      6,270円

MRI検査当日は撮影のみ(会計は当院にて結果説明時に精算)となるため、お待ち時間も少なくご案内が可能です。

撮影画像はクリニック間で共有されていますので、データを持ち運んでいただく手間もございません。

ご不明な点がございましたらお気軽にお問い合わせください。

 

 

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