第48回脳神経外傷学会に参加して参りました。
参加の目的は、脳神経外傷に関する知識の研鑽とアップデートです。
外傷=怪我 は病気ではありませんが、生き物にとっては避けては通れないものです。
誰しもが怪我をする。
病気とは異なり、物理的な問題なのです。
幸いにして、生き物には再生能力があるため、外傷の治療は治癒が可逆的な範囲でとどまれるように、損傷が最小範囲で収まるように促すこととなるのですが、残念ながら力及ばずという経過も多々あります。
後遺症が残ったり、体の一部を犠牲にせざるを得ない状況となったり、場合によっては命を落とすこともあるわけです。
医療がどんどん発展すると、病気は遠い未来にもしかしたらなくなるのかもしれません。
でも、物理的な損傷については、アニメのキャラクターのように一瞬で再生され切断した手が生えてくるなどがない限りは、やはり治療の限界があると思います。
病気を治すという治療の進化の速度に比べると、外傷の治療はその点で遥かに緩やかな分野です。
もし医療が完成されたものとなり、様々な疾患を凌駕するものになるのであれば、ヒトの死因は、老衰と外傷(外因死)の二択となるのも過言ではないです。
そういう意味でも、外傷の知識を深めることは非常に大切と個人的に考えています。
脳神経外傷専門医指導医でもありますので、もし頭部外傷の事でご心配なことがございましたら、お気軽に、当院にご受診ください。
お待ちしております。