水分摂取励行って…
水分摂取励行って、私は外来で患者さんによく言いますが、実際にどれくらい飲んだ方がいいかよくわからない方も多いと思います。
脱水になると、粘膜が乾燥したり、尿量が減ったりして、様々な感染症に弱くなったり、腎機能や肝機能に負担がかかったり、良いことは一つもありません。
もちろん、人それぞれの体格や、病状に合わせた訂正摂取量というものがありますが、今回はそういうことを抜きにした話でいうと、入ってくる水分の量(食事中の含有水分+飲水量+体の中でエネルギー代謝により産生される水分量)と出ていく水分の量(便中水分量+尿量+皮膚表面や呼気中に含まれて体の外に出ていく水分量)のバランスです。
大体の計算でいうと、
- 食事中の含有水分1100ml+飲水量●●ml+代謝水300ml
- 便中水分量100ml+尿量1500ml+不感蒸泄量800ml(成人では15mL/kg/日の水分が不感蒸泄。発熱して体温1度上昇するごとに10%ずつ上昇 60kgの方なら、1度体温が上がると約100m弱増える計算。)
つまり、ざっくりいうと1日に必要な水分はtotal 2400ml
飲水量は1000㏄は最低限必要ということになり、言い換えればよく目にする500ccペットボトルだと2本は最低限必要ということになります。
しかも、発熱したら1度体温上昇するごとに大体100㏄ずつ追加が必要。
みなさん、乾燥する時期ですので、感染予防のためにも、手洗いうがいとともに、水分摂取励行お願いいたします。